アガイ研ブログ

Agai(堕武者+ultraviolence+)の個人ブログです。主に将棋、音楽、プロレス、レトロゲームについて書きます。将棋界では練習対局のために集まることを「〇〇研」と称することが多いことから、タイトルに名付けました。

ADHDが札幌へDJしに一人で旅行してみた【選曲編・その1】

札幌遠征旅行の振り返り、今回も事前準備に関することです。

旅行そのものの準備については前回の記事をご参照ください。

agailaboratory.hatenablog.com

いつ頃から準備を始めたのか

東方鋼鉄狂のオファーをいただいたのは、開催日からちょうど半年前の1月15日でした。当時は目の前のイベントとしては5月1日の「麦酒夜宴」があり、まだ台本どころか何をするかもしっかり固まってはいない段階ではありましたが、オファーを引受させていただく回答をして、さっそく自宅にある東方アレンジCDを片っ端からPCに取り込んでいきました。

CDを取り込んでいて気付いたこと

その過程で気付いたのは「2010年前後に発表されたCDが多いな」ということでした。

堕武者は2007年12月から2012年5月までに東方アレンジCDを9枚発表しましたが、この5年半が初期衝動を伴って最も集中して東方アレンジを制作し、また聴いていた時期でした(その後しばらく、M3フリースペースでのパフォーマンスや、ハードコア将棋プロレスリング路線に移行)。

なので、この時期の作品が手持ちに多いのは自然な事ではあります。

CDの中には繰り返し聴いたものもあれば、数回しか聴いていない者、そして積読状態になっているものもありました。それらを1つずつPCに取り込み、気に入った曲をiTuneのセットリストに追加していく作業を、最初の数カ月は行っていました。

ここでコンセプトも自然に「2010年前後の東方アレンジ」に固まっていきました。元々「東方ロック/メタルを中心に流す」というイベントのレギュレーションがありますから、私のDJのテーマは「2010年前後の東方メタル/ロックアレンジ」ということになりました。この時期の音源を主体に掛けるDJは他に(多分)いないでしょうから、一応これで、他のDJとの差別化が図れることになりました。

イベント終演後、畏れ多くもスカーレット姉妹と写真を撮らせていただく。頬っぺたをツンツンされて緊張がより一層高まったのは内緒だ!着ぐるみアクターの方って所作の女性らしさが凄いなと思いました。

断片的に思いつく、企画の数々

曲をピックアップしていく過程で「この曲の次にはこの曲だな」「この曲の時はこんなパフォーマンスができるな」など、パーツ単位でネタを考えていき、それをノートに書き留めていきます。今回の場合でいうと

・「奇稲田姫(UNDEAD CORPORATION)」は和風のバッキングが特徴的だから、私が持っている和太鼓を鼓のように抱えて現地で叩きまくろう

・Driving Kitchenの「Ghost Boogie Night」はダンサブルでノリノリのナンバーだから、タンバリンを買ってきて腰を振りながら尻で叩きまくろう

・Sennzaiさんがオペラ調に歌う「Ring Of Faith(Further Ahead of Warp)」と、ゴアグラインドサークル「Bogbugs」の曲をマッシュアップさせて、絶対交わらないふたつを交錯させてフロアを支配したい

・「シンデレラケージ」を原曲として、歌詞に「かごめかごめ」が出てくる曲をカットインで繋げたい

などなど、曲単位のネタを書き溜めていきました。

難産だったセットリスト

最終的なセットリストは、以下のようになりました。

本番で用いたセットリスト。DJ卓の傍らにこの紙を置いてプレイしていましたが、注意事項にもっとフェーダーの設定、アサインについて詳しく書かなかったことが悔やまれます…

断片的なネタは先述のとおり溜まっていったものの、セットリスト全体の流れを決めるまでには多くの検討時間と検討条項を要しました。

テーマとして一応の区切りとした「2007年~2012年の東方メタル/ロック」だけでも候補は数百曲あり、とりあえず気に入ったものからiTuneのプレイリストに放り込んでいくとそれは50曲を超えていて、ここからは「なぜ、この曲を選ばないか」という、マイナス方面の理由を探す作業になるのが何より辛いところですね。

ようやく45分以内に…正確には、最後の曲を除いて43分に収まったのが本番1か月前。

そこからラストの曲を何にするか考えに考え、結局、堕武者の曲を使うことに。

「このサークルがひどい」に選ばれた「断面、それは美しい」を歌詞字幕付きで掛けて皆で「リョナだリョナだリョナだリョナだ!」とシンガロングしてもらうのもかなり魅力的でした。

www.youtube.com

しかし、今回のメインテーマである「2007年~2012年の東方メタル/ロック」からは逸脱するので、掛ける前に何らかのエクスキューズ(言い訳)が必要であり、であればもう一つの候補、私の長年の宿願であった

「ライブで『SINK』を流したい!フロアで全力で叫びたい!」という望みを叶えるべきかな、と思い、SINKを最終のオチにすることにしました。

DJ当日にフロアで表示したSINKの説明。当時大流行していたエモスクリーモに対する嫉妬心から生まれた曲でした。

と同時に、スタジオでのDJ練習を重ねていると、更に全体が2分短縮できたので、更にもう1曲何を入れようか悩みに悩み、最後に採用したのがacrophobiaの「冷風、鋭くなって」でした。

私のセットリストの意図は、

冒頭で度肝を抜く→2曲目でモッシュを起こす→一転してプレゼンを始めてスカす→じっくり盛り上がれるブンサテリスペクト曲→ノリノリのギターインスト2曲→リズムがハネている繋がりで男性ボーカルロック→さらに男性ボーカル続ける→曲調そのままに男女ボーカル数曲→かごめかごめ繋がり→最後はしっとりSennzaiさん→と見せかけてゴアグラインド→ラスト1曲の挨拶からSINK

というものでしたが、男性ボーカルロックが若干手薄かったので、ここに1曲追加したいと考えました。

ちょうどこの頃に行われたのが東方アレンジ推し曲発表オフ会「にじいろ幻想音楽室」で、その中でナンバーガールの「OMOIDE IN MY HEAD」と東方原曲をマッシュアップした曲が紹介されていたので、そこからヒントを得て、「鉄風、鋭くなって」とのマッシュアップ曲を選んだ次第です。

失礼ながら、知名度はあまり高くない曲かもしれませんが、楽曲のポテンシャルは大変に高い事を、スライドで説明しつつ楽曲を紹介できればいいなと思っておりました。

と、ここまで書いていて、当日のオープニング動画を公開すると予告した7月25日の21時5分前になってしまいました。続きは次の記事で!(いつ書き終わるんだコレ)