アガイ研ブログ

Agai(堕武者+ultraviolence+)の個人ブログです。主に将棋、音楽、プロレス、レトロゲームについて書きます。将棋界では練習対局のために集まることを「〇〇研」と称することが多いことから、タイトルに名付けました。

ADHDが札幌へDJしに一人で旅行してみた【当日の朝~カレーを求めて】

前回の記事で、ようやく札幌の地に降り立った堕武者Agai。

agailaboratory.hatenablog.com

決戦当日の朝に男がすることとは

深夜にラーメンを食べて帰り、3:30頃に寝落ち。7:30頃に目が覚めました。

せっかくホテルの大きくフカフカのベッドなのに(しかも2つもある!)寝落ちで掛け布団の上に寝てしまった勿体なさを後悔することから始まり、遅ればせながらシャワーを浴び、最初にやることは、練習動画を流しながら物販の値札書きです。自宅で出来る作業なのに現地入りしてから慌ててやっているのはいかにもADHDと言う感じがします。

 

朝食について、アパホテルの大画面ディスプレイには館内の食堂で海鮮食べ放題!という文字と写真が踊っていて、中々美味しそうだったので行ってみようかと思ったのですが、よく考えたら昨晩遅くにラーメンとシューマイを食べているため、そんなにお腹が空いていませんでした。

なかなか美味しそうな、アパホテル内食堂の朝食バイキング。実はネットの口コミには評価が芳しくないものもありましたが、一度は自分の目と舌で確かめてみないとなと思います。

「お腹が空いていない時は食べない(名物を食べたいという理由で無理に食べない)」

「1日の食事は3食以内に抑える」

というのが、糖尿病治療中の自分が、美味しいものに溢れた札幌の大地に降り立つ際に己に課したルールだったので、水やコーヒーを飲むに留めました。

幸か不幸か、こまごまとした作業をしている間に時間は過ぎていき、時刻は10:30。そろそろホテルを出る時間です。

というのも、札幌に仕事で幾度となく来ている妹から、イチオシのスープカレー屋を教わっており、その開店時刻が11:00なのです。

それが「村上カレー店 プルプル」です。←ホームページがすごいので是非リンク先に飛んでみてください。

地元民からも地元民からも愛される人気店で行列店だそうですが、ネットの口コミを総合すると、土曜日とはいえ開店前に並べば1巡目で入れそうです。ホテルからお店へは徒歩17分。やや遠いですが、先述のとおり開店30分前に出発すれば十分間に合う。美味しいカレーを食べて、午後からの闘いに備える…これが私の作戦でした。しかし……

ADHDの弱点を的確に衝かれる

ところが出発して、間もなく異変に気付きます。

Googleマップのナビがうまく機能しないのです。

マップ上では自分は北を向いていることになっていても、そのまま真っすぐ歩くと全く見当違いの方角に進んでしまいます。また感度も悪く、マップ上で現在地が動かなくなってしまい、10数メートル歩いてみないと反応しないことも。

私は重度の方向音痴で、また地図を読むのが大の苦手です。社内の座席表を読むのも苦手で、別のフロアに行く際は必ず印刷した座席表を手元に持っていきます。オフィスエリアの入口にも貼ってありますが、覚えられないので……

特に苦手なのが大きな四つ角です。どの方角を向いても同じに見えてしまいます。地図を参照して、この建物があの方角にあるから、自分の現在地はここで、進行方向はあっちだな、という整理ができないんですね。

そして札幌の町は碁盤のように綺麗で、どこまでも四つ角、十字路が続いています。

これは焦りましたね。

私の携帯は昨年12月に購入したGalaxyのS21+で、そこまで古い機種ではないと思うのですが、こんなにGPSの精度が悪いものなのでしょうか?アプリの設定に問題があるのかな。あとで関連記事を読んで勉強しておこうと思います。アドバイスがあればぜひご教示ください。

結局、少し進んでは間違いに気づいて戻り、少し進んでGPSの反応を見ては正しい方角を考え……などとやっていたら、17分の旅程に30分掛かってしまいました。

午前中の札幌を彷徨う中で通りがかった、北海道将棋会館。機会を作って一度行ってみたいですね。LINEで妹に「将棋の建物が見えたらもうすぐだよ!」と励まされていました。

待望のカレーの味は

GPSが動かないので、お店の前の道に出る最後の曲がり角が分からず、何度も付近を往復したのち、ようやく「村上カレー店・プルプル」に到着。時刻は11時ちょうど、開店時間と同時でした。

「村上カレー店・プルプル」の外観。ラスタカラーがお出迎え。

入口に続く階段を下りていくと、先に店内の様子を伺っていた女性が、階段を登って来るのとすれ違いました。ドアのガラス越しに店内を覗くと満席。恐らく入店を諦めたのでしょう。

ラーメン二郎で言うところのファーストロットは逃しましたが、ここまで来たからにはスープカレーを食べなければなりません。しかし東方鋼鉄狂が開催される札幌CLUB ANiMAでの集合時間は13時。念のため最低15分前には到着しておきたいところですが、最初の客がカレーを配膳されて食べ終わるまでに30分掛かり、自分も食べ終わるまでその位時間がかかるとして、店を出るのが12時。また17分かけてホテルまで戻り、スーツケースを取ってホテルを出て、いやその前にセブンイレブンに寄って物販の売上表やDJの進行表を印刷して、あとパワポを送るコントローラー用の単四電池も買わなきゃ。

心の余裕がどんどん無くなっていきます。ドア越しに店内を眺め、美味しそうにカレーを頬張り、充実の表情で汗を拭くお客さんを「早く!」という念を込めて睨みつけます(お客さんには何の非もありません)。

幸いなことに、ほぼ予想通りの11:26には最初のお客さんが食べ終わり、入れ替えで入店することができました。とにかく時間短縮のため、お冷を置かれるタイミングで店員さんに注文を伝えます。

階段の前に置かれた看板。「本日の土曜スペシャル」の記載があります。メニューは毎週変わり、めったに食べられないカレーもあるため、上級者の多くはレギュラーメニューよりこちらを頼むのだとか。

 

並んでいる最中、スマホでレギュラーメニューを、看板では土曜スペシャルメニューを確認しつつ、私が選んだのは「ぶたサグカレー」。

妹からの事前情報で、辛さとご飯の量も決めなければならないということなので、辛さは10番、ご飯は普通盛りをチョイス。余談ですが、翌日に入った別のスープカレー屋でも、辛さの表記は「〇番」でした。これが札幌のスタンダード?

 

店内に掲示されていた、ぶたサグカレーの説明。カツオと山わさび、チャツネも入っているというのが食欲をそそります。

4年前に千葉の名店「インディアンキッチン ラソイ」さんで食べたサグカレーが絶品で、それ以来様々なお店でサグカレーを食べている私ですが、今回のカレーはどんなお味でしょうか。

果たして注文から10分後、物腰柔らかい店主氏により私のカレーが配膳されました。予想より早い時間にありがたさを感じつつ、早速いただきます。

「村上カレー店・プルプル」の土曜スペシャル豚サグカレー。ライスは別に盛られています。皿の左側に浮いているのはかつお節、右の白いものは山わさびです。

カレースープはサラサラながらもほうれん草の香りをしっかり感じることができ、豚肉のブロックにはしっかりと旨味が凝縮されていて、そこにかつお節や山わさびがアクセントを加えることで、変化を感じて食べ進めることができます。

これは確かに美味しい!しかし味わっている暇はない。アツアツのカレーを大急ぎで掻きこみ、提供の8分後にはお会計を済ませて店を後にしました。

カレーは美味しかったけど、やっぱり美味しいものはゆっくり味わって食べたいですね。GPSの不調を差し引いても、旅程が少し無理だったのかもしれません。

しかし「村上カレー店・プルプル」は営業時間が11:00~20:00で、日曜日は営業していないので、私が食べにくるとしたら今=土曜の昼しかなかったんですよね。旅の難しいところです。

ともあれ美味しいカレーを食べて活力を得た私は、早足でセブンイレブンに向かい必要書類をプリントし単4電池を購入、大急ぎでホテルに戻ったのでした。

良い店を教えてくれてありがとう>妹。

次は納豆キーマカレーを食べたいですね。妹の知人によれば「初心者向け」らしいですが…

今回こそはイベントの本編に辿り着きたかったのですが、気が付くと札幌で道に迷ってカレー食べただけで3,400字も書いている!ということでまた次回。