アガイ研ブログ

Agai(堕武者+ultraviolence+)の個人ブログです。主に将棋、音楽、プロレス、レトロゲームについて書きます。将棋界では練習対局のために集まることを「〇〇研」と称することが多いことから、タイトルに名付けました。

ADHDが札幌へDJしに一人で旅行してみた【出番全体を俯瞰しての反省編】

こんにちはAgaiです。

昨日、アトレ秋葉原で行われている「博麗神社~夏祭り2022」へ行ってきました。

hakurei-sukeikai.com

今やアトレ秋葉原の外壁を東方キャラクターが彩ることも珍しくなくなってきた気がしますね。

会場入口では、恐らく今回の目玉商品と思われるゆっくりクッションが、紅魔郷のデモを背景にお出迎え。

開催は8月15日(月)までとのことなので、ご興味のある方はお早めに。

アトレ内の飲食店でコラボメニューを注文すると箸やスプーンがもらえるそうなのですが、在庫の有無はHPやSNSを確認したほうがいいかもしれないですね。

今回もDJプレイを振り返っていきましょう

そんな訳で、今回も札幌遠征振り返り日記を書いていきましょう。前回の記事はこちら。

agailaboratory.hatenablog.com

DJプレイ動画を第三者視点で見ていて思ったこと

前回から、日記を書くにあたり、同行者・堕武者Tifaraに撮影してもらったプレイ動画を見返しています。大きな2つのミスを含む自分の動画を見返すのは辛い作業ではありますが、成長のためには受けいれなければならない。気付いた点を、なるべく素直に書いていきます。

(1)笑顔がない

真っ先に目についたのがこれですね。とにかくブースの中であくせくしていて、全然楽しそうじゃない。「ここで手を振ろう」「ここでジャンプしよう」と思ったアクションはそれなりに遂行しているのですが、目が笑っていないのでむしろ怖いまである。

動画から切り取り。あんきもの「Rave On」なんて最高にゴキゲンな曲なのに、ブースの前で体を揺らしもせず、次の曲の準備に没頭する私。

 

C.S.C→lub.の「天狗が見ている」でジャンプしながら手拍子をする私。この時はフロアの皆さんも手を叩いてくれて有難かったですね。楽曲と私が先導した手拍子とではタイミングが全然あっていなかったのは内緒だ!

これは正に、余裕の無さが出てしまっているんだろうなあ。

もともと自分はパブリックな空間では笑いが自然に出るタイプではありません。新入社員時代、上司に「お前は笑顔がなさすぎるから、これをデスクに置いて練習しろ」と卓上鏡を渡されたことは今でも強烈な記憶として残っています。

もちろん、堕武者においてあれだけアホな企画を沢山行ってきた私ですから、ギャグは大好きです。ただステージ上ではマネジメントやコントロールすべきことが多すぎて、どうしても真顔になってしまうんですね。

ステージでの笑顔といえば、今年の5月に出演した麦酒夜宴における「ハードコア婚活大作戦」では、割と随所で、細かいやり取りの中でも、自然な笑顔が出ていたように思います。パワポをタイミング重視で操作する際には仏頂面でしたが……

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この時は相当練習を重ねていたので心に余裕があり、「ここで笑う(苦笑い含む)」という台本上の要求にも自然と応えられたのと、隣に堕武者の仲間たちがいたことが、精神的支柱になっていたのかもしれませんね。

尤も、私は爽やか笑顔で売るキャラクターでは全くないので、無の表情の中で珍妙なネタを連発する路線を追求すればいいのかもしれませんが……

とにかく、まずこのDJ全然笑わないなー、というのが率直な印象でした。

(2)動きが硬い、盛り上げのアクションに欠ける

次に感じたのがこれです。とにかくブースの前でモソモソしていて、曲がせっかくノリノリなのに「え、いまこの曲で盛り上がりたいんだけど……DJが地蔵状態だし動いていいのかなあ」という不安すら抱かせる不動ぶりです。

もちろん、経験の浅いDJがプレイしているので仕方のないことではあります。

ある曲を掛けた後の動きを列挙していくと

・前の曲のCDをイジェクトする→ケースにCDをしまう

・次の曲のCDを挿入する

・次の曲のCDが入っている側の縦フェーダーをゼロにする

・次の曲のトラック選択をする

・ヘッドホンをつける

・縦フェーダー上のCUEボタンを押して次の曲をヘッドホンで聞こえるようにする

ジョグダイヤルを回して頭を探し、再生ボタンの上にあるCUEボタンで決定する

・横フェーダーを真ん中に戻す

と、ここまでやって、やっと次の曲をフェードインorカットインする準備ができます。

スムーズにいって30秒、手間取ると1分くらいかかりますが、その間にも今掛け始めた曲はどんどん進みます。特にフロアの「おお、この曲大好き!」というリアクションは曲の最初に起きることが多いので、

「作業進捗的には次の曲の準備は前倒しで行うべきだが、フロアを盛り上げるためにはその時間はフロアとのコミュニケーションに使ったほうがよい」

という、トレードオフが発生します。

練習の段階でこのことに薄々気付いていたのですが、どうしても安定を選んでしまい、進行優先の動きを改善できないまま本番を迎えました。その結果、やはり曲の変わり目でゴソゴソしているのが目につく感じになりましたね。

アクションを単に派手にすればいいというものではないでしょうが、例えば、ステージの前後左右を目いっぱい使って全力でアクションしつつ、繋ぎの操作は丁寧かつ的確なわらびさんのプレイを見ていると、理想はだいぶ先にあると思わされます。

(3)フロアからのレスポンスに反応できていない

余裕がないとどうなるか。準備外の動きに対応できないんですね。

具体的には、「この曲好きー!」とDJブースに駆け寄ってくれた方に目線や指差し、サムズアップでアクションを返すとか、フロアでツーステップを踏む動きが起きたらこちらもブース脇に出て踏むとか、そういう咄嗟の反応ができなくなります。

先ほど「フロアとのコミュニケーション」と書きましたが、東方鋼鉄狂に出演されたDJの皆様はいずれも、割合の差こそありましたが、フロアとしっかり関係性を構築していたように思います。

なお、私からフロアに動きのサイン(手拍子やジャンプなど)を送った際には、皆さん精一杯の反応をいただきました。改めて感謝を申し上げます。ただ的外れな動きをしてフロアを戸惑わせてしまった瞬間もあったと思うので、指示?の的確さ、自然さにはもっと注意を払っていきたいと思いました。

(4)カットインが不自然

これはTifaraに真っ先に指摘されたことです。お前の曲の繋ぎかた、他のDJに比べて何かブツブツしていると思ったとのこと。

(こういうことを忌憚なく言ってくれる、うちのメンバーは有難いです)

自分では割とスムーズに行ったつもりだったのですが、動画で見返すと全然ですね……

特に一番の見せ場はMods Crisis∞の「凌辱の紅月」で「かーごめかごめー…」と歌っているところから、FullMoon.13の「永遠の刻」の冒頭「かーごめかごめー」と歌っているところに繋げるカットインだったのですが、明らかに途中で無音の部分が目立っています。

うーむこれは練習で克服するしかないですね……結構スタジオで繰り返したんだけどな。YouTubeに上がっていたDJ KOOの講座を参考に練習しましたが、再生ボタンと横フェーダーのスライドは完全に同時というよりも、気持ち再生ボタンを先に押したほうが、音に空白ができなくていいのかもしれません。特訓あるのみですね。

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(5)出番前後のスクリーンの処置を考えていなかった

これはすぐに改善できる点なので、ここでしっかりまとめたいと思います。

今回、スクリーンを使用する演者は私のみでした。セッティングの関係上、私のパワーポイント用PCは、箱のプロジェクター(HDMI端子)とミキサー(ヘッドホン端子)にイベント開始時から繋ぎっぱなしさせていただいていましたが、プ私の出番以外では、スクリーンには何も映っていない状態とする必要があります。

プロジェクターの電源が付いたままの状態で、「何も映っていない状態」にするというのが曲者で、単にPCの電源を切ったり、HDMIケーブルを抜いたりしただけでは、「プロジェクターに信号なし」という、例の青画面が映ってしまうのです。このことに気付いたのはリハーサルの段階でした。

PCの電源もプロジェクターの電源も入れっぱなしで真っ暗な画面を映すため、咄嗟に私が取った方法は、パワポの一番最初に真っ黒なスライドを入れておき、それを表示しておくことでした。

この手法自体は良かったのですが、出番が終わった後に再び画面を真っ暗にしないといけないことを完全に失念していました。出番を終えた私が最低限の荷物を片付けた後すぐに楽屋に引っ込んでしまったので、次の出番のわらびさんには、「ご清聴ありがとうございました」という文言がスクリーンに大映しになったままのプレイを余儀なくさせてしまいました。大変申し訳ございませんでした。

フロアに戻ってから、Tifaraの「スクリーン、あのままじゃまずいんじゃない?」という指摘で我に返り、慌ててステージに上がってPCを操作しスライドの真っ黒な部分を全画面表示しましたが、ポケットの中でパワポ用リモコンの電源が入れっぱなしだったため勝手にボタンが押され、今度は別の画面が映ってしまうという失態。そもそもリモコンには「画面を非表示(真っ黒)にするボタン」があるのですから、それを押せば済む話でした。

私の相棒、CanonのPR500-RC。以前は別のリモコンを使っていたのですが、4年前の麦酒夜宴で忘れてきてしまい、急遽川口のヤマダ電機へ走って7,000円くらいで購入しました。反応もよく使いやすいですが、最新機種ではストップウォッチ機能が追加されたようで、凄く気になっています。

ここでようやく「プロジェクターの電源を落とせば良いんだ」ということに今更すぎますが気付き、CLUB ANiMAのスタッフさんにお願いして、何とか問題を根本から解決しました。

その後も、プレイ中のDJミキサーからPCのステレオジャックを抜いてよいのか分からず(多分良かったんですよね。PCDJを使うDJさんも出番が終わったらPCごと片付けていましたから)イベントの最後まで私のPCがDJ卓脇のデスクに乗ったままで邪魔だったりとか、不慣れな故の粗相がありました。

パワーポイントを用いたDJは今後も続けていきたいので、次からはこういうことがないようにします。

(6)汗拭きタオルを用意すべき

タオル自体はリュックに用意してあったので、これは単純ミスです。前回の記事で述べたようなアクシデントが仮になかったとしても、照明に照らされたステージは暑く、円滑なプレイのためには汗を拭くことが必要でした。まして今回はヘッドホンが借り物です。終わってすぐ拭きましたが、みつばさん申し訳ありませんでした…

(7)出番が終わった後でのコミュニケーションに難あり

最期は直接プレイとは関係ないのですが、私がライブの度に課題に思っていることです。

個人的に、出番の前後における振る舞い、共演者の方やお客さんとのコミュニケーションは、ある意味ライブ本編と同じくらい大切だと思っています。

準備以外の時間ではステージをちゃんと観て楽しむ、来てくれたお客さんにはお礼を申し上げつつ感想を伺う。イベントにおいて、こういうことをしっかりやることが、信用を積み重ねることに繋がると思っていますし、お客さんをトータルで満足させることになると思っています。

しかし本番後の私は、物販があるとはいえソファに座り続けていたり、あまつさえウトウトしていたりしました。クラブにおけるロングソファは言ってみれば特等席で、今回は物販を置かせていただくデスクの関係でその場所をお借りしているだけであって、そこで寝るのは言語道断ですね。

ただ、これには逆の考え方もあって、すなわち

「本番で全力を出し切ったら、その後の行動までケアする余裕なんかない」

という信条です。私が敬愛する兄貴、葉山宏治さんが正にこの考え方で、あれは2013年の渋谷公会堂でのライブでしたが、イベントの最後に行われたカーテンコール&写真撮影タイムに兄貴だけが出てきませんでした。後に更新されたブログによれば、ライブで完全燃焼したので、もう何かをする力が残っておらず、打ち上げもせずに帰宅したとのこと。

私が最も敬愛するミュージシャン、葉山宏治兄貴。私の思春期は、葉山宏治さんと松永光弘選手によって人格が形成されていきました。

カッコいい生き様ではありますが、私は全くの凡人なので、やはりライブ前後の立ち振る舞いにも気を付けたいなと思いました。

次回、いよいよセットリストの説明に入ります

今回の更新ではそろそろ私が流した曲たちの説明に入ろうとしたのですが、反省点を書き連ねているうちに5,000字をオーバーしてしまったので、今回はこの辺で失礼します。

セットリストだけ、先に乗せておきますね。

01.オープニング動画 / 堕武者グラインド / 2022
02.奇稲田姫 / UNDEAD CORPORATION / 2011
03.Obstruction! Color It All Out / Foreground Eclipse / 2011
04.MC1        -
05.天狗が見ている / C.S.C→luv / 2009
06.Rave On / Unlucky Morpheus / 2011
07.Ghost Boogie Night / Driving Kitchen    / 2012
08.イブキイズム    / 鉄腕トカゲ探知機 / 2010
09.冷風、鋭くなって / acrophobia / 2010
10.Idiot No.⑨ / 夢幻燈    / 2011
11.Take Your Life / S09M / 2010
12.焦燥ジェノサイド / 死際サテライト / 2011
13.Nightmare that continues through all eternity / Santa Massacre / 2011
14.Basement Room Orgy / Positive Suicide / 2012
15.陵辱の紅月 / Mods Crisis∞ / 2011
16.永遠の刻 / FullMoon.13 / 2010
17.Ring Of Faith / Further Ahead of Warp / 2012
18.Ugly Strange A Neighbor / Bogbugs / 2010
19.Cluster Amaryllises Wither All Together / Bogbugs / 2010
20.MC2        -
21.SINK    / 堕武者グラインド / 2009