アガイ研ブログ

Agai(堕武者+ultraviolence+)の個人ブログです。主に将棋、音楽、プロレス、レトロゲームについて書きます。将棋界では練習対局のために集まることを「〇〇研」と称することが多いことから、タイトルに名付けました。

ここ2週間ほどDJ環境構築で悩んでいる件

Twitterで吐き出してはうーんと考え込み、温かいフォロワーの皆様のフィードバックをいただいてはまたうーんと考え込んで、11月8日、皆既月食の夜に楽器屋さんで相談しては一層悩んでいるいる本件ですが、せっかくなので記事にまとめてみることにしました。私の拙い悩み相談に乗っていただいた皆様、本当にありがとうございました。

要件定義・前提条件

・自宅でDJ練習できる環境を構築したい。できれば本番と同じ操作感がいい。

 7月の東方鋼鉄狂における苦い失敗からの教訓として。数度のスタジオ練習だけでは足りないことが分かったので、毎日少しずつ練習したい。

 本番と同じ=現場のデファクトスタンダードであるPioneer製品がより良い。

 自宅に置く=CDJは高価&嵩張りすぎるので除外=本番でCDJを扱うことはなくなる。

・パワーポイントDJ(曲に合わせて楽曲の聴き所や蘊蓄を紹介。冒頭や要所で掴みのプレゼンを行う)のためにPCが1台必要。機材を置く場所、機材の運搬キャパに注意(筆者は車を運転できない)。

・可能であれば、バンドでの音作りやライブに役立つ機材がいい。

・現在私の持っているPCは「6年前に買った、CPUがi5・RAMが16GBのGALLERIAゲーミングノート(事務作業は問題ないが、音声がたまに途切れる)」と、「去年買った、CPUがi5、RAMが8GBの仕事用Lenovoノート」の2台。前者は15.6インチで重いことに注意。

・予算は機材単体なら7万円。PC新調が必要なら+8万円程度に抑えたい。

組み合わせ色々

1、DJコントローラーのみ購入。

 1-1 練習・本番ともDJコントローラー&GALLERIA、本番は∔LENOVOパワポ

 1-2 練習はDJコントローラー&GALLERIAノート、本番は現場機材∔LENOVO

 PCDJの価格にもよるが、最も出費が少ない組み合わせ。1-1はGALERIAノートの重さと不安定さがネックで、PC2台∔DJコントローラーを卓に並べられるかの不安も。1-2はUSBメモリが使えるDJコントローラーでないと本番環境で練習できない。

【DJコントローラー購入候補】DDJ-400(コスパ優秀だが市場にない)、DDJ-800(高機能だが高い)⇒11月8日夕方、これから楽器屋に相談に行こうとしたまさにその瞬間、Pioneerから新商品「DDJ-FLX4」が発表!これまでの検討が振り出しに戻る(後述します)。

2、DJコントローラーとPCを購入

 2-1 練習・本番ともDJコントローラー&新調PC、本番は+LENOVOパワポ

 2-2 練習・本番ともDJコントローラー&LENOVO、本番は∔新調PC(パワポ

 新調PCはDJ用かパワポ用かで価格がだいぶ変わる。パワポ用の方が低スペックでOKだが、パワポ発表以外に使い道がない。LENOVOのスペックで大抵のDJコントローラーは動きそうだが、VDJ(後述)はメモリを喰うので無理そう。

【DJコントローラー購入候補】1と同じ

【PC購入候補】DJ用なら10万~15万のi7、16GB程度のノート。パワポ用なら2万程度の激安ノートでもOK

3、スタンドアロンDJコントローラーを購入

 3-1 練習・本番ともスタンドアロンDJコントローラー、本番は+LENOVO

 3-2 練習はスタンドアロンDJコントローラー、本番は現地機材∔LENOVO

 3-1の選択肢はNumark MIXSTREAM PROほぼ1択。7万円。クラブの現場のデファクトスタンダードであるPioneer製品ではないが、持ち込むことを考えれば関係ないか。3-2はPioneerのXDJ-RRが該当する。現場と同じ環境で、USBメモリも使える。

4、最新のサンプラーを購入

 4-1 練習・本番ともサンプラー、本番は+LENOVO

 SP-404Mark2には「DJモード」が搭載されており、パッドに曲を入れておいて曲を繋いだりBPMシンクしたりすることが可能(クロスフェードはサンプルごとのボリュームコントローラーを使って手動で合わせる)。軽くて持ち運びも楽、サンプラーなら使い慣れている、バンドの音作りにも使えそうとメリットは多い。

 しかし、昨日楽器屋で実際に試したところ、かなり使いにくい印象を受けた。モニターの画面がフェーダーで固定されるので、曲の波形を見ることが出来ない。「やりにくいので初心者の方なら猶更お勧めしません」という店員さんに無理をいって操作してもらったのだが、すごくストレスが溜まっていくのを傍で見ていて感じた(店員さんすみません)。バンド用機材と考えれば面白いのだが…

5、VDJをやってみる

 5-1 練習・本番とも、PCDJコントローラー&VDJに耐えうるノートPC

CDJしながらパワポを操作していたら、どうにも忙しくて…と、当たり前の現状を吐露したところ、それならVDJにすればいいんじゃないですか?とアドバイスされて目から鱗。確かにパワポを仕込むくらいなら動画に仕込んでしまえば、タイミングを取る必要はなくなるんですよね。絵自体もソフトの機能で、切り替わるときにエフェクトかけたりできるし。

 ただ心配事が3つあって、一つはPCスペック。少し前の記事ですが、この記事が参考になりました。LENOVOでは不安が残る。

PCDJで同時にVJもやるならSerato Videoよりもrekordbox videoのほうがいいかも - ちゃんねる おつ

 2つ目は、パワポならではの味が失われることですね。ネタバレで恐縮ですが、パワポDJの大きな見せ場は、楽曲や動画で思い切り盛り上げておいてから唐突に冷めた声で「それではプレゼンテーションの方を始めさせていただきます」と、ビジネスライクにプレゼンが始まることなんですよね。1ボタンタッチで瞬間的に、楽曲を止めてパワポの無機質な画面に切り替えられるものなのかなあ。

 3つ目は、仕込みがすごく大変そうなことですね。あらかじめ楽曲の聴き所や思い入れなどを表示した動画を作っておかないといけないので。

6 店員さんおすすめを購入

楽器屋のDJコーナーの店員さんは私の拙い現状分析を真剣に聴いてくれて、やりたいことがそういうことなら、これがいいと思います。とお勧めしてくれたのが、Pioneerの「DDJ-FLX6」でした。(PioneerのHPは何故かやたら重いのでAmazonにリンク)

・Pioneer製品なので現場と使用感が同じ

・ミキサーが2chでなく4chなので、1曲プレイ中に次の3曲を準備する余裕がある。

・4chのうち1chをサンプラーに特化することもできる。

・FLX6にしかない「Marge FX」というボタン1つで、派手な繋ぎが簡単に可能。

・DDJ-400等と比べて確かに大きいが、大きさの割には軽い。運搬用バッグに高性能なものがあり、ノートPCやヘッドホン、その他アクセサリ類と一緒に持ち運ぶことも楽に可能。

・ネットに上げていない価格だが、実は定価よりだいぶ安く買える。

・(リズム隊が打ち込みのバンドをやっていると聞いて)ライブステージでオケをPCDJから流すことで、エフェクトや繋ぎなど新しいアイディアが生まれるのでは。

 正直、先述のNumark MIXSTREAM PROでさえ大きいと思っていたので、それより更に大きいコントローラーは…と思っていたのですが、説明を聞くと確かに納得できるものがある。VDJにすればPC一台分のスペースが空くので、十分現場の卓に置けそうです。

 ネックはやはり価格で、(定価で)本体85,000円+埃除けカバー7,500円∔運搬ケース25,000円。さらにVDJ用に高性能な新PCも恐らく必要。ということで非常に悩んでいます。

7、新製品「DDJ-FLX4」はどうなのか

 DDJ-400が手に入らず、他のどの選択肢も決め手に欠ける中で「DDJ-400が出て年数が結構経ってるし、市場での価格もかなり上昇している。新製品が出てもおかしくないんじゃね?」とぼんやり思っていたのですが、まさかこのタイミングで出るとは…

 相変わらずPioneerのページは凄く重いので、イケベ楽器のページを。

【Pioneer DJ】「DDJ-400」のプロフェッショナル仕様のレイアウトを継承しながら、さらに新機能を搭載したDJコントローラー『DDJ-FLX4』が新登場! | こちらイケベ新製品情報局

これを読むと、残念ながらFLX6で魅力的だったMarge FX機能は無いようですね。

その他の機能は…というところで出勤時間を迎えたので、続きはまた明日。