アガイ研ブログ

Agai(堕武者+ultraviolence+)の個人ブログです。主に将棋、音楽、プロレス、レトロゲームについて書きます。将棋界では練習対局のために集まることを「〇〇研」と称することが多いことから、タイトルに名付けました。

【ネタバレ感想】舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters’ Story~

こんにちは。堕武者の新曲の歌詞を来週末までに書き上げなければならないため、色々と駆け足になりますが、とても素晴らしい舞台だったので、感想を書き留めていこうと思います。

劇場で購入したパンフレット。2,200円也。写真が大きいのは良かった。

1月28日(土)のソワレを観て参りました。

最初に買ったチケットは1月26日(木)ソワレだったのですが、関係者に新型コロナウイルス陽性者が複数出たとのことで、上演2日目の1月16日から公演が中止に。再開されたのは、千穐楽の2日前である1月27日(金)ソワレからでした。上演された内容の完成度の高さを鑑みるに、公演数が減ってしまったことはキャスト・スタッフ陣にはさぞ無念だったかと思います。それでも、素晴らしい舞台を観ることができて良かったです。

【以下、順不同で感想色々】

・歌、ダンス、お芝居、レースが高次元で組み合わさった素晴らしい舞台でした。

・会場の収容人数は870人くらいだそうです。普段メジャーなアニソンのライブは基本的にスタジアムなど大会場で行われると思うので、迫力を感じたトレーナーの方が多かったようですね。(Twitterを見ていて思ったこと)

・芝居からの流れでミュージカル的に差し挟まれる歌ですが、一人称がキャラクター独自のものだったりして、心情が切々と伝わってきて素晴らしかったです。

・ウィニングライブにおけるダンス、恐らく当て振りなんだろうなと思っていたら、とんでもなかったですね。走りまくり踊りまくりながら、アップテンポの曲を間断なく歌いまくっていました。

・「本能スピード」のボーカルが入らない部分のキックが、他の曲と比べて圧倒的に極太で驚きました。素晴らしい鳴り!

・動画で散々見た「うまぴょい伝説」「GIRL'S LEGEND U」が、目の前で生歌&ダンスで披露されるのは、感慨深かったですね。専用ペンライトを買って良かったです。自分も2.5次元の世界に入ったようでした。

・ライブの振り付け、ゲームと遜色ない内容で本当に驚きましたね。これまでYouTubeライブや地上波で観たライブだと、動きはだいぶ簡略化されていました。でもそれはダンスが本業ではないし仕方ない事だと思っていましたが、とにかく踊りまくり。凄い迫力でした。

・主要キャストの方々は一様にハードワークをこなされていましたが、特にダイイチルビー役の礒部花凜の歌は凄かったですね。声楽系の歌い方なのでしょうか。キャラクターに合っていてとても良かったです。

・モブウマ娘の方々(演劇用語でアンサンブルというそうです)も、芝居にダンスにコーラスに、レベルがとても高かったです。

ダイタクヘリオスのシリアスなシーン。決して多くは無い語彙を、もどかしくも必死に組み合わせて、レースは楽しく走るべきだということを大切な仲間に説くシーンが良かったですね。

ダイタクヘリオス役の山根 綺さんは舞台を上下左右に駆け巡って笑顔を振りまいていました。プロの演者とはいえ舞台初挑戦でこれは凄いな、と思いました。レースに惨敗してぶっ倒れているシーン、傍から見れば可愛いシーンでしたが、キャスト的には息を整えることができたのかも。

・佐藤日向さんのアフタートークが痛快かつ心に沁み入りましたね。ネタバレという内容でもないので紹介させていただきますと

「アンサンブルウマ娘の石田彩夏さんとは元から親しいのですが、ゲネプロのレース動画が公開されたとき、彼女は『ネットで『シュール』って書かれてすっごいムカついた。だったらコーナーリングでの体の傾きをもっと深くしてやろうって、公演休止期間にみんなと話していた』と言っていた。そんなアンサンブルウマ娘の皆が大好き(細部記憶違いあるかも)」

当該ネット記事は私も読んだのですが、記事を書いた人もリプライを読む限り本心からシュールとは思っていなくて、アクセスを稼げる記事タイトル名を優先したという感じに思われました。だから良いという訳ではありませんが…

・そんなレースシーンですが、タップダンス(床を蹴る音は別入れ)&動く背景ビジョンで表現された競走は、迫力や面白さを十分に味わえるものになっていました。ウマ娘がスパートをかけてポジションが大きくチェンジされるシーンはレース展開がハッキリ分かりましたし、コーナーリングで全ウマ娘が一斉に走る向きを変えていくシーンでは圧倒されました。公式チャンネルのインタビュー動画によれば着順も細かく指定されているのだとか。

・実際のレースと同じ時間、約1分間のタップダンスを踊りまくったあとで、今度はウイニングライブを踊るというハードな演目ですが、ここの歌い出しで息が切れていたりすることもあるのが、逆にリアルで良いと思いましたね。

・ストーリーに関しては、余分なものを極限までそぎ落として、分かりやすさと感情移入に重きを置いた内容だと思いました。トレーナーの存在も思い切ってカット。なのでケイエスミラクルが無理をしてレースに出続けることを止める権限を持つ存在が誰もいないことになるのですが、それによって特にお話の納得感が下がるわけでもありませんでした。

・余計なお世話かもしれませんが、レース中に中央の大型ビジョンで顔面をアオリで映され続ける実況と解説のお二人には、相当の重圧があったのではないかと勝手に拝察します。直接舞台を観られないから、レース展開をモニターで観ながら喋っているんですよね。凄いなあ。

・唯一の不満と言うか、勿体ないなと思ったのは、レース中の背景の、後方に動いていくCGの質が、思ったよりも高くなかった事でしょうか。

・あと、すごく個人的な感想ですが、芝居と歌とダンスが一体になった声優さんの舞台を観ていると、どうしたってmo2を思い出しますね…mo2と初めて出会ってから11年、解散したから5年が経つんですね。早いものです。

懐かしき動画たち

堕武者もお世話になりました

というわけで取り留めありませんが、以上、舞台ウマ娘の感想でした。楽しかった!